「切れない」VPNに認証の側面から安心をプラス｜Absolute Secure Access ✕ Soliton OneGate
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近年、リモートワークの浸透により、VPN（Virtual Private Network）のニーズがますます高まっています。社外からでも社内のデータや業務システムにアクセスでき、どこにいてもオフィスにいるときと同じように仕事ができるという便利さがある一方、通信品質が安定せず、業務に支障をきたすことも少なくありません。
そこで、どんな場所でも安定した通信を維持できるソリューションを提供しているのが、丸紅情報システムズ株式会社（以下、丸紅情報システムズ）です。
今回は、同社のIT基盤ソリューション事業本部の池添 翔氏と作間 健司氏にお話を伺い、ソリューションの強みやソリトンシステムズ（以下、ソリトン）との協業で生まれるメリットについて、ご紹介します。
世界中にICTソリューションを提供する丸紅情報システムズ
日本を含む3か国に拠点を有し、さまざまな業種の顧客に対してICTソリューションを提供する丸紅情報システムズ。多くの企業が求めるネットワークやサーバー向けのソリューションを中心に、スマートファクトリー、３DスキャナやAR技術を使用した計測・検査といった先進的なサービスなど、幅広い事業領域を有しています。同社は、ICTインフラの提案から構築・保守までを一貫して行うほか、世界各地のメーカーと連携し、さまざまなニーズに応えることができる点が大きな特徴です。その背景について、池添氏はこう語ります。
“弊社は、国内外の拠点を通して最新の市場動向をキャッチアップしています。また、販売・流通網や開発リソースも豊富なため、お客様のニーズに合わせて柔軟な提案が可能です。
お客様の中には、ネットワークやセキュリティに時間を割けない方もいらっしゃいます。なので、お客様から求められている機能を持ち合わせていることはもちろん、運用が簡単で高機能なソリューションを提供するなど、「一歩進んだ」ニーズに応えられるよう心がけています。”
こういったスタンスのもと、快適な通信を実現するVPNとして提供されているのが「Absolute Secure Access」（以下、Absolute SA）です。
Absolute SAで「切れない」通信環境を構築
Absolute SAは、世界中の多くの顧客に利用されており、2024年2月時点で、米国大手エアライン10社中7社、米国大手配送企業5社中4社、米国警察の85%、英国警察の70%以上に採用されています。また、日本国内におけるサービスの年間更新率は98%以上で、導入後のお客様からも高い評価をいただいています。その理由は、「セッション維持」、「最適化」、「アクセスコントロール」、「可視化」の4つの特徴にあります。
４つの機能の中で「セッション維持」と「最適化」機能は日本の一般企業でも強く求められる「切れない」VPNを実現するために重要です。
通信環境の品質上、どうしても通信が遅くなってしまう場所が存在する一方で、日常の業務においては、切断リスクの軽減や、スムーズな通信環境の厳格な維持が求められるケースもあります。たとえば、金融業界であれば1分1秒の遅れで利益・損失が大きく変動するため、安定した通信の維持が欠かせません。もし、商談中にVPNが切断されてしまったら、顧客に巨額の損失を与える可能性があります。そのほかの業界でも、通信が切れてしまうことでアプリケーションの利用が阻害されることに加え、復帰後に都度求められる再接続作業も、業務の効率を著しく低下させてしまうでしょう。
Absolute SAは、通信の不具合が発生した際の原因把握およびその修復・回復のほか、送信するデータ総量の最適化を自動で行うことで「切れない」通信環境を実現できます。そのため、通信環境が悪い場所でも、スムーズなデータのやり取りを可能としています。
万が一、通信が切れたという事態になっても、業務への影響を最小限にとどめることができる機能があります。それが「セッション維持」です。セッション維持について、作間氏は次のように解説します。
“動画など、大容量のデータをアップロードしたりメール添付したりする際、途中で通信が切れてしまうと最初からやり直さなければならず、ストレスを感じる方もいると思います。
社内だけでなく社外でも仕事をする環境下では、どうしても通信が届きにくい場所ができてしまうのは、避けられません。
しかしAbsolute SAであれば、もし通信が切れてもセッションを維持し、通信回復時にアップロードを途中から再開できます。
ユーザー側で特別な対応は必要とせずに手間なくセッションを維持できるため、Absolute SAの利便性を感じていただけると思います。”
Absolute SA✕Soliton OneGateで利便性と安全性を両立
Absolute SAを導入することで、快適な通信環境を実現することができます。一方でVPNは、セキュリティが担保しづらいオフィスの外で使用されるケースが多いという懸念があります。開かれた環境下で通信を行うことは、それだけサイバー攻撃の脅威にさらされるということでもあるからです。そのため、不正アクセスを排除する対策も検討しなければなりません。
Absolute SAも、外部からの侵入リスクに備えるセキュリティ機能を有しています。巧妙化する不正アクセスなどのサイバー攻撃に万全を期すべく、この機能を更に高めることのできるソリューションが、ソリトンが提供する多要素認証クラウドサービス「Soliton OneGate（以下、OneGate）」です。
OneGateは、偽造が困難なデジタル証明書に加えてスマートフォンやパスワードなどを利用して認証する多要素認証(MFA)により、正規の端末を確実に判断。証明書のない端末はログイン画面にすら到達できない仕様となっています。そのセキュリティの高さから、日本政府が定めるセキュリティの評価制度「ISMAP」に登録されています。
関連記事1：https://www.netattest.com/ISMAP-2023_mkt_jtn
関連記事2：https://www.soliton.co.jp/news/2024/005617.html
OneGateとAbsolute SAを連携させることにより、利便性と安全性の両方を担保した通信環境の構築が可能です。また、Absolute SAが、RADIUS認証やSAML認証など、OneGateが採用している規格に対応しているため、連携の負担もかかりません。
OneGateとの連携について、池添氏はこう語ります。
“Absolute SAはオンプレミスのNetAttest EPSとも連携してきた過去があります。NetAttestも、使いやすいうえにセキュリティ面での機能性が高く、私もエンジニアとして非常に素晴らしいプロダクトだなと実感していました。
そしてOneGateは、NetAttestの機能性はそのままにクラウドでの認証基盤として利便性がパワーアップしており、驚きました。それだけではなく、今も機能が増え続けているので、簡単な運用と強固なセキュリティを実現するための努力を継続的に行われているので、連携させていただいている身としてはとても頼もしいです。ソリトンさんのOneGateとAbsolute SAとが連携することで、簡単かつ確かなユーザー認証を実現でき、安心して快適な通信をご利用いただけるようになると思います。”
年間20時間の損失を防ぐAbsolute SAとOneGate
コロナ禍が終わった今、働き方の多様化からリモートワークはワークスタイルのひとつとして定着しました。オフィスの外で仕事をする際にも企業の大切な情報を守るためには、強固なセキュリティが不可欠です。一方で、セキュリティ強度が高くても通信が頻繁に切れてしまうような環境では、業務効率が著しく落ちてしまいます。
Absolute SAとOneGateの連携は、切れない通信環境と強固なセキュリティを実現します。セキュリティ強度を犠牲にしなくても、効率的な仕事ができる環境を提供できるのです。
池添氏は、「切れないVPN」のAbsolute SAと「簡単で強固な認証」のOneGateが連携することによって、次のようなコストパフォーマンスを発揮すると説明します。
“私たちは、リモートワークで通信が切断される状況と、その費用的な損失はいかほどになるかについて検証してきました。おおむね、切断から再接続までは1分ほどがかかります。また、1日に5回ほど切断してしまう場合があります。つまり、1日5分の損失があり、1週間の平日では合計25分、月20営業日では100分の損失があるということです。年間換算では20時間（1,200分）の損失となります。それだけ、通信インフラは軽視できないものです。
「切れない」VPNであるAbsolute SAと強固なセキュリティを持つOneGateの連携で、多くの方々の生産性向上に貢献していきたいです。”
最後に、ソリトンシステムズ ビジネスディベロップメント推進本部の中村は以下のようにまとめます。
“近年では、ランサムウェアによる被害事例も増えてきており、OneGateのようなセキュリティ製品の重要性が高まっています。ただ、セキュリティ製品だけでは効果を感じづらい部分があるので、機能面、設定面で相性の良いAbsolute SAと連携させていただき、非常に心強く感じています。
“マルチベンダー環境だと、「融通は聞くのか？」といった疑問や「自社で動作検証をしなければいけないのか」などの不安を感じられる方がおられるかもしれません。今回、丸紅情報システムズ様とソリトンは、お客様にご安心いただくため、動作検証を丁寧に行いました。リモートアクセスを用いるのであれば、どの業界・業種のお客様でも効果を感じていただけるかと思いますので、通信や認証に関するお悩みのお持ちであればぜひ一度お問い合わせください！”
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取材日：2024年6月14日
株式会社ソリトンシステムズ
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