インタビュー

無線LAN+認証の導入から運用保守まですべてお任せ、 月額サブスクのマネージドサービスを提供 |Cisco Meraki® × Soliton OneGate

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オフィス、工場、店舗など、あらゆるビジネスで、もはや欠かすことのできない無線LAN(Wi-Fi)。しかし、多店舗展開や複数の拠点を抱えるケースなど、その設備投資費用と資産管理、運用負荷などに課題を感じている企業は少なくありません。

こうした課題に対し、従来型の一括購入の設備投資ではなく月額利用のサブスクリプション型で利用でき、さらに設置や運用も丸ごとお任せのマネージドサービス『Mitsuiwa Meraki® Managed』を提供しているのが、ミツイワ株式会社(以下、ミツイワ)です。

今回は、ミツイワで本サービスを推進する田部氏と高野氏、本ソリューションの自社導入を推進した情報システム部の西川氏、鈴木氏に本サービスの魅力と活用効果、将来の展望を語っていただき、さらに株式会社ソリトンシステムズ(以下、ソリトン)が提供する『Soliton OneGate』との連携によって実現できるユーザー企業への提供価値をご紹介します。

無線LANを月額サブスクリプションで利用。設置や運用もお任せのマネージドサービスを提供するミツイワ

2024年に60周年を迎えたミツイワ。同社の強みは、全国でオンサイト対応可能なエンジニア網と、長年のITインフラ領域の顧客支援で培った多業種のカスタマーアセットをもとに多様なサービスを開発、提供できる点にあります。常にプロダクトアウトではなくマーケットインで伴走型支援を実行、お客様ニーズを満たす多様な運用サービスの開発によって、前年度は過去最高売上高を更新。さらに今期からスタートした新中期経営計画では、Cloudやデジタル技術の台頭、サービス提供形態の多様化といった時代の流れに沿い、さらなるお客様への貢献を追及する姿勢を鮮明にしています。

同社が2024年10月にリリースした『Mitsuiwa Meraki® Managed』は、クラウド管理型で高い導入シェアを誇るWi-Fiアクセスポイント『Cisco Meraki』に初期構築、高所保守作業、運用監視などをアドオンし、月額費用でのご利用が可能なマネージドサービスです。

本サービスの開発および提供に至った経緯を、デジタルイノベーション推進本部 グローバルビジネス推進部長 兼 デジタルイノベーション開発部長 兼 ビジネス推進部 アライアンスビジネス課長の田部 智史氏は、次のように話します。

“近年、クラウドサービスの普及に伴ってIaaS、SaaSのようにサービス提供側が運用を担い、お客様側は利用価値のみを享受できるサービス形態が求められるようになりました。また、多くの企業は人手不足や採用難が深刻化し、DX推進のためのIT導入と運用に課題を抱えています。

当社はこれまで長く、受託型のSIerとして事業を推進してきましたが、前述の市場課題への解決策として、ネットワーク整備の中でも比較的取り掛かりやすい無線LAN(Wi-Fi)ソリューションで、従来型とは異なるストック型の新たなサービスモデルの構築に着手しました。さらに当社は、2007年7月よりシスコのプレミアインテグレーターとして、多くのお客様がシスコテクノロジーを活用するお手伝いをしてまいりましたが、2023年5月のセレクトデベロッパーに続けて2024年3月にセレクトプロバイダーの認定も獲得。シスコのパートナープログラムが定義するインテグレーター、デベロッパーそしてプロバイダーの3つのロールで認定を得た、国内唯一※のSIerとなりました。

この強みも活かし約20年の実績で培ったノウハウを体系化して、容易な導入や低負荷の運用などをオールインワンのマネージドサービスとして提供するのが『Mitsuiwa Meraki® Managed』です。本サービスは、多岐に渡るご契約形態オプションによって、お客様企業に無線LANの一括購入、固定資産以外のIT導入の選択肢をご提供します。”  ※2025年1月現在 

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無線LAN環境のサブスクサービス『Cisco Meraki®』の製品・構築・運用保守サービスまでを包括的に提供

田部氏は、『Mitsuiwa Meraki® Managed』サービスの特長を次のように説明します。

“シスコテクノロジーの強みを最大限に引き出したマネージドサービスですので、お客様に導入から運用までのステップを気にしていただく必要はなく、無線LAN環境導入のハードルを大幅に引き下げました。お客様環境に最適なネットワーク機器の調達から導入設計、無線LAN環境の構築、天井などにアクセスポイント(AP)を設置する高所作業、導入後のトラブル発生時の対処までのすべてを含め、月額式にてご提供。サブスク型の月額サービスなので、導入いただいたネットワーク機器を固定資産として管理する必要もありません。3ロール認定を持つミツイワならではの高品質なサービスで、お客様に将来に渡りご満足いただける無線LAN環境のご提供と最適化を、ご支援します。”


田部氏は提供機能の詳細を、次のように説明します。

“当社の豊富なノウハウから無線LANの一般的な設計部分を型決め化し、コストカットを実現しました。設置についても、全国かつ高さ3メートルまでの高所作業にも対応します。ベースの運用および保守交換は月額利用費に含み、カスタマイズも可能。保守は弊社コールセンタ-で平日9:00~19:00で受付し、代替機器の交換などは、障害復旧SLO (Service Level Objective)72時間※で対応します。また、マネージドサービスではありますが、顧客要望に合わせてカスタマイズ可能です。”※営業時間内の対応

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本サービスは2024年10月のリリース以降、大きな反響が寄せられ、多くの店舗を展開する自動車販売ディーラーなどで導入が進み始めています。

『Soliton OneGate』との連携により、サービス利用企業に柔軟で拡張性の高い認証機能が提供可能に

そして本サービスのもう一つの強みが、ソリトンが提供する『Soliton OneGate』との連携によって柔軟かつ展開、拡張性にも優れた認証機能を提供できる点です。

連携に至った背景を、髙野氏は次のように話します。

“自動車販売ディーラーのお客様に『Mitsuiwa Meraki® Managed』の導入を進める中で『自工会/部工会・サイバーセキュリティガイドライン』のセキュリティポリシーに沿った認証についての機能要求がありました。対応策はいくつかありましたが、マネージドサービスとしての展開性や今後、多種多様な認証方式のリクエストに対応する柔軟性や拡張性を勘案すると『Soliton OneGate』との連携がベストな組み合わせであると判断しました。なお、お客様のご要件にあわせた柔軟な提案のため『NetAttest EPS』との連携検証も済ませてあります。”

『Soliton OneGate』は、デジタル証明書によって業務システム利用時のなりすまし防止と共に、オフィスWi-FiやVPNなどのネットワーク認証を手早く統合管理できるソリューション。クラウド管理型で導入・運用負荷もかかりません。さらに、ネットワークやクラウドサービスなどへの接続時の多要素認証も提供することで、将来に渡って利用企業に安心・安全を提供可能です。

自社導入・活用の経験も踏まえて、サービス提供品質を向上

本サービスは、ミツイワ自社での導入、活用経験も踏まえて設計されている点が安心感につながるポイントです。ここからは自社導入時の経緯と実際の活用効果について、ご紹介します。

同社が無線LANの全社展開に際し、『Cisco Meraki』とソリトンの提供する認証ソリューションの組み合わせを選定した経緯について、情報システム部 部長の西川 高正氏は、次のように語ります。

“2017年頃、当社の無線LANの統合管理を進める動きがあり、多拠点への展開性および管理性を考慮して、無線LANソリューションとして当社でも販売実績が豊富なクラウド管理型の『Cisco Meraki』を採用しました。それまで当社では、拠点ごとに独自で無線LAN化が進んでいたのですが、統合管理化することでガバナンスおよびセキュリティを強化することが狙いでした。その中で、社内Wi-Fi接続時の私物端末や不正アクセス防止策として認証強化が必要となり、採用したのが『NetAttest EPS Cloud』でした。当時、クラウド型で運用できるサービスが他になく『Cisco Meraki』と共に当社のクラウドシフトの方向性に合致する点が決め手でした。”

その後、2026年末に予定される『NetAttest EPS Cloud』のサービス終了を見据え、認証基盤を『Soliton OneGate』にリプレイス。情報システム部 情報システム課 課長の鈴木 康之氏は、その活用効果を次のように話します。

“社給PC端末にあらかじめデジタル証明書をインストールして配布することで、ユーザーである社員は特に何も意識することなく、セキュアに社内Wi-Fiに接続可能。デジタル証明書を利用することでMACアドレスのようにコピーして不正利用されるリスクもなくなり、社内無線LANのセキュリティ強化が図れました。また、当部門での運用管理面においても、分かりやく直感的に扱えるユーザーインタフェースの管理画面で全拠点の状態がクラウド上で統合管理でき、障害発生時の問題の切り分けや問題の特定もしやすく、運用負荷はほぼ感じません。アカウントの登録や削除、さまざまな設定変更なども各種ドキュメントが充実しており、サポートも手厚いので安心して活用することができています。”

今後も各種マネージドサービスの提供を拡大。お客様ビジネスの継続な成長を支援したい

最後に髙野氏、田部氏は、本サービスと同社のマネージドサービス戦略の今後の展開について、次のように語ります。

“前述の通り『Mitsuiwa Meraki® Managed』は自工会/部工会セキュリティガイドラインのポリシーに準拠したサービスとしての導入実績があり、まずは自動車業界への横展開が進んでいます。今後、自動車業界を皮切りに、企業ネットワークの認証機能は各業界のサプライチェーンの構成要素としても必須となってくるでしょう。その中でソリトンの認証プロダクトは多種多様な認証方式が採用可能であり、デジタル証明書方式であれば『Soliton OneGate』との連携でオール月額利用マネージドサービスとして提供が可能。サービスとしての訴求力も高まると期待しています。弊社内における採用・運用実績をふまえ、本サービスの有効性および信頼性を確信し、お客様へ安心材料として訴求できますので、更なる拡販に繋げていく所存です。”(髙野氏)

“『Cisco Meraki®』には今回提供するアクセスポイントとスイッチのほか、カメラや各種のIoTセンサーを組み合わせたエコシステムや、セキュリティ領域では、工場OT領域のファイアウォールソリューションもあります。今後、それらにソリトンが提供する認証機能と、AIなどさまざまなデジタル技術を組み合わせた各種マネージドサービスを順次展開して、お客様ビジネスの継続的な成長の実現を支援していきたいと考えています。”(田部氏)

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謝辞

ミツイワ株式会社様、インタビューにご協力いただき誠にありがとうございました。

ソリトンは今後も『Soliton OneGate』をはじめとするセキュリティソリューションを提供していくことで、お客様の安心・安全な業務環境の構築を支援していきます。

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無線LAN+認証の導入から運用保守まですべてお任せ、 月額サブスクのマネージドサービスを提供 |Cisco Meraki® × Soliton OneGate(PDF)

取材日:2025年01月10日
株式会社ソリトンシステムズ

記事を書いた人

ソリトンシステムズ・マーケティングチーム