ひとり情シスの負担軽減、生産性向上を実現するクラウドAIによる無線LAN運用とは | NetAttest20周年特別企画
業務プロセスの改善やDX推進、またIoTの導入など、働く環境の変化に伴い企業のITエンジニア/情シス担当者の業務も非常に多岐に渡るようになりました。オフィス環境の変化に合わせた無線L AN環境の整備もその一つです。
たとえば、固定の席ではなく自由に席を移動して作業する、フリーアドレス。フリーアドレスは業務の効率化、スペースの有効活用などのメリットがある一方で「場所によって接続が悪い」「回線スピードが遅い」など無線LAN環境に関する社員の不満が生まれやすくもあります。日々多忙を極める業務の中で、こういった不満への対応に苦慮されているシステム担当者の方は多いのではないでしょうか。
そうした課題をクラウドAIによるWi-Fi運用自動化によって解決しようとしているのが、エンタープライズ向けWi-Fiソリューションを提供するジュニパーネットワークス株式会社です。同社は、米国カリフォルニアに本社を構え、日本においても20年以上の歴史がある企業で、ルーターやスイッチ、ファイアウォール等のネットワーク製品の製造・販売を展開。
特にWi-Fi製品である『Mist』は、評価機関のガートナーが発表する「マジック・クアドラント」のWi-Fi部門で「リーダー」に2年連続で選出されるなど、トップのテクノロジ・プロバイダーとして評価されています。
今回はジュニパーネットワークスにお話を伺い、IT担当者の負担を軽減し、快適な無線LAN接続を実現するためのクラウドAIによるネットワーク管理とは何なのか、また同社が扱う無線LAN製品についてご紹介いたします。
情シス担当者の負担を軽減し、ユーザーの不満が生まれないネットワーク環境の構築を実現する『Mist』とは
様々なネットワーク製品を提供するジュニパーネットワークスですが、無線LAN製品としていま最も注目されているのが、エンタープライズ向けクラウド管理型Wi-Fiソリューションである『Mist』です。
Mist導入の最大のメリットは、クラウドAIによる「Wi-Fi運用自動化」により、ITエンジニア/情シス担当者の生産性向上、および負担削減を可能にする点にあります。
従来であれば、「Wi-Fiに接続できない」「ビデオ通話の画面が止まってしまう」といったユーザーからの課題に対し、IT担当者は原因究明のためにユーザーにヒアリングを行ったり、情報収集を行ったりといったトラブルシューティングに多くの時間を要してしまっていたことでしょう。
また、「さっきは接続できなかったけど、いまは接続できる」など、トラブルを再現できないケースも珍しくありません。その結果、課題解決ができず、ふたたびユーザーの不満が生まれてしまう運用が続いてしまいます。
Mistであれば、クラウドAIによってユーザーの利用環境を常時学習し、ユーザー体感を自動で改善。ネットワークに問題を抱えたユーザーの特定も可能で、ユーザーから申告がある前に対処することができるため、ユーザーの不満が生まれないネットワーク環境を実現します。
また、Mistであればクラウド上に過去の通信のログが残るため、どういったトラブルがあったのかを管理画面上で確認することが可能。現地でのデータ採取や、事象再発まで待つ必要がなく、さらにIoTデバイスやロボティックス等、自ら申告できない装置の問題点も可視化できます。
このように『Mist』は、ひとり情シスの体制でも安定したネットワーク運用が可能になるソリューションです。そして、ネットワーク障害の件数を削減し、障害対応の工数を削減することで、ITエンジニア/情シス担当者はDX推進や業務プロセスの改善など、新たな施策にリソースを割くことが可能となるのです。
位置情報活用で新たな価値提供が可能に。さらに外部システムとAPI連携によって企業のDX推進も実現
『Mist』はスケーラビリティに優れるソリューションのため、中小企業はもちろん、IT管理負荷を下げたい多拠点展開している企業にも人気の高い製品です。また昨今はIoT導入が進んでいるため、工場や店舗などにおいてモバイル端末やロボット等の稼働状況を可視化したいお客様にも喜ばれています。
さらに単なるネットワークソリューションとしてだけでなく、事業の新たな価値創造やDX推進にも活用できるのがMistの利点でもあります。
たとえば特許技術vBLEにより、『Mist』では仮想ビーコンを配置し、精度の高い位置情報を利用可能です。物理ビーコンを用いないため、バッテリ交換等のメンテナンスも不要で、紛失や盗難のリスクもありません。
そして『Mist』の位置情報ソリューションを活用することにより、ショッピングセンターであれば来店者のスマホにクーポンを表示したり、大型リゾートホテルにおいては目的地までナビゲートしたりといったユーザー体験向上に繋がる施策を展開できます。
また、会議室に何人いるのかなども可視化することができるため、コロナ対策ソリューションとしても活用できます。
そのほかAPI連携により、様々な外部システムとの連携も可能。『Mist』をハブとして、企業のDX推進を実現することができる拡張性の高いソリューションとなっています。
『Mist』と『NetAttest EPS』の組み合わせにより、ひとり情シスの環境下であっても手間なくセキュアなネットワーク環境を構築
このようにビジネスを加速させる上で、ネットワークソリューションは非常に重要な要素でありますが、同時にケアしなければならないのがセキュリティリスクです。
オフィス環境であれば無線LANが普及し、決まった席で働くということも減ってきているでしょう。またBYOD、すなわち従業員の持ち込みのスマホやPC端末の利用も増えてきていますが、産業スパイ含め、誰でも無線LANに接続できる状況は望ましくありません。そのため、安定してかつ安全な通信環境の構築が求められます。
そこでジュニパーネットワークスでは無線LANソリューションであるMistと併せて、強固なネットワークセキュリティを構築するために、ソリトンシステムズが提供するネットワーク認証に必要な機能をオールインワンで備えた『NetAttest EPS』を組み合わせた提案・構築も行われています。
『NetAttest EPS』 で発行した電子証明書で認証しアクセスを許可することで、よりセキュアで利便性の高い環境を実現します。
様々な認証ソリューションがある中、『NetAttest EPS』を選ぶ理由について、技術統括本部パートナー技術本部 部長 長田氏はこう語ります。
“やはりお客様にとっても、『Mist』の導入によってネットワークの運用負担が軽減されたとしても、いかにセキュリティを担保するかはみなさん課題に感じられることであります。そこで『Mist』との連携実績も豊富で、認証基盤構築が容易である『NetAttest EPS』は、ひとり情シスの環境下であっても手間なく導入できる価値あるソリューションだと認識しています。
今後も『Mist』でネットワークの可視化、最適化を実現、そして『NetAttest EPS』でセキュリティを強化し、安心安全で快適なネットワークを実現していきたいと思っています”
謝辞
ジュニパーネットワークス株式会社様、インタビューにご協力いただき誠にありがとうございました。
「常に稼働していて当たり前」でありながら、一方でセキュリティを担保しつつ、利便性も求められる企業のネットワーク環境。
おかげさまで、NetAttestシリーズは今年で20周年を迎えることができましたが、これからも品質の安定性を担保することはもちろん、さらなる機能拡充を行い、より多くのお客様にとって安心・安全で、構築しやすい製品を目指していきます。
取材日:2022年6月29日
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