イベント報告 2025/02/04

「セキュリティは難しい」を覆す。SaaS Showroom 2.0で感じたソリトンの提供価値と課題解決への思い

ソフトバンクグループのディストリビューターであるSB C&S株式会社様（以下、SB C&S）が主催する展示イベント「SaaS Showroom 2.0」。SB C&S株式会社様がパートナー企業とともに、SaaSを活用しながら国内企業のDXを後押しするものです。2024年10月から翌2025年1月にかけて、国内の主要都市8か所で開催されました。

今年度、株式会社ソリトンシステムズ（以下、ソリトン）は、本イベントに初めて出展。名古屋、札幌、広島、仙台の4会場で、ソリトンの強みであるソリューションを紹介しました。ブースでは、情報収集のために訪れる来場者はもちろん、具体的な案件相談や、出展者同士の交流も目立ち、ソリトンにとって、多くの方々とのつながりを実感できるイベントでした。

本記事では、SaaS Showroom 2.0の概要やソリトンの展示ソリューション、そしてインフラ構築で悩まれているお客様へのメッセージについてご紹介します。

SaaSを中心に、お客様との深い対話を通して課題発見や改善に貢献する

SaaS Showroom 2.0を主催するSB C&Sは、ソフトバンクグループのディストリビューターであり、ハードウェアやソフトウェア、さらにサービスまで販売する会社です。そのため、普段の業務で関わるベンダーも多く、SaaS Showroom 2.0は、SB C&Sが持つ企業網を活かして企画されたものです。本イベントは東京、名古屋、大阪をはじめとする全国8都市で開催され、各会場ともに20社前後のベンダーがお客様へのヒアリングやソリューション紹介を行いました。

ソリトンにとっては、今回が初めてのSaaS Showroom 2.0への出展です。会場の様子と併せて、パートナー推進本部　パートナー推進部　古賀美帆は次のように振り返ります。

“今回、私たちはSaaS Showroom 2.0への出展が初めてながら、セキュリティ関連の企業は各会場ともソリトン以外にはもう2社しかおらず、セキュリティ分野では私たちに期待を寄せていただいていると実感しました。というのも、当社の主力ソリューションである「Soliton OneGate」がISMAP（政府情報システムのためのセキュリティ評価制度）に登録され、公的な機関に評価いただいた部分が大きいと感じています。

また、お客様がどのような不安や課題を抱えているか直にお聞きできる、貴重な機会でした。当日は出展者、来場者とも座って、落ち着いた雰囲気の中で綿密なコミュニケーションを取ることができる形式。また、会場にSB C&S株式会社様のイベント担当の方がおり、来場者様を各ブースへアテンドしてくださり、セキュリティに関心のある来場者様を、ソリトンのブースまで案内してくださる機会が多々ありました。”

来場者ごとに個別で丁寧なヒアリングを行い、ソリューション紹介を実施

SaaS Showroom 2.0はSaaS、クラウドに関するソリューションに特化したベンダーが参加。ソリトンも、クラウド環境においてセキュアかつ運用面で負担を軽減するSoliton OneGateを中心に紹介しました。

古賀は、今回の出展の意図について説明します。

“ソリトンがメインでソリューションを展開しているネットワークセキュリティは企業の地域に関係なく、通信環境があるなら等しく重要視されるものです。そのため、私たちも全国的に拠点を展開していますが、これまで以上に地方の販売会社様から認知を得て、その上でSoliton OneGateの提案機会を創出し、地方の企業様に対するサポートも行いたいという思いから、札幌や仙台といった地方4か所への出展となりました。”

当日紹介したソリューションについて、古賀はこう続けます。

“各地では、Soliton OneGateの高いセキュリティと運用面を紹介しましたが、昨年に新しくリリースした「Soliton SecureBrowser for OneGate」も紹介しています。従来は、別のソリューションに分かれていたものをSoliton OneGateの機能として統合したことで、ネットワークや各アプリケーションへの認証だけではなく、その後の業務データ保護も担える万能なソリューションとなりました。イベント当日は、こうした内容もお伝えし、認証以外のセキュリティについてもご支援が可能なことを訴求しました。”

当日は、ソリューションの導入メリットを理解していただくため、テーブル上にディスプレイを置き、Soliton OneGateのデモ画面をお見せする形でご説明。また、ブースに訪れた方に直接操作していただき、利便性の高さやUIの見やすさなども感じていただきました。

「セキュリティは難しい」の声にソリトンはどう応える？

ソリトンのブースを訪れた方から聞かれたのが「セキュリティのクラウドサービスは提案が難しい」という声でした。SaaS Showroom 2.0に来場したのは販売会社様が多く、ユーザーとなるお客様への提案に悩まれています。

しかし、セキュリティ対策はなくてはならないもの。そんな中、現場で提案するための糸口がほしいというのが、販売会社様側のニーズでした。このようなお悩みを抱えていた販売会社様に対して、セキュリティ対策に対するイメージを明確にするような説明が重要だと古賀は語ります。

“セキュリティというのはITの中でも縁の下を支えるような存在であるため、知識のある人でも「難しい」という先入観を持ちがちです。たとえば、クラウドそのものはどの企業もDXのために導入を進めているので多くの人が理解しようとしますが、セキュリティまでは頭が回らない現実があるのです。また、セキュリティ対策は現場のビジネスと異なって売上のような目にみえる成果には繋がりません。この前提のもと、企業によって現場の生産性を落とさない、などの細かい要件も満たさなければならないため、どうしてもセキュリティ対策の優先度が下がってしまいがちですし、「難しい」と捉えられがちな現状があります。

そこで、ソリトンは「セキュリティとは家の玄関に鍵をかけるようなもの」などといったできるだけわかりやすい言葉を使いながら説明し、販売会社様の理解を得るようにしています。

具体的に話すと、鍵をかけることによって得られる成果はありませんが、かけ忘れると、企業の大事な情報資産が漏えいする可能性が高まり、最悪の場合は事業継続にも影響するかもしれません。ただし、施錠に手間がかかると、対策そのものにストレスを感じて優先順位が下がってしまう懸念があります。そのため、ネットワークの入口となる認証で、安全性と利便性を両立することが重要です。

このようなわかりやすい説明を心がけた結果、セキュリティの重要性と対策すべき部分について理解いただくことができました。”

近年、企業を脅かしているランサムウェアや情報漏えいなどのインシデント事案は、セキュリティ強度やユーザーの権限設定が不十分であるため起きてしまうケースが見られます。

こうした事態の防止に寄与するソリューションがSoliton OneGateです。イベント会場では、ソリトンと同じく出展していた株式会社マネーフォワード様のデモ環境をお借りし、Soliton OneGateでの認証後にマネーフォワード様のアプリケーションへログインできることを画面でご紹介。セキュリティは偽造が難しいデジタル証明書を利用した多要素認証で担保されつつも、一度のログインで他のアプリケーションにもアクセスできる利便性の高さがあります。