【調査データ】 企業における無線LANシステムの運用状況

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目次

2022年6月1日~2022年6月3日でインターネットアンケート調査(企業ネットワーク及び関連システムに関する調査)を実施し、1,114件の回答を得ました。
この記事は、その結果の中から「無線LANの導入率」「重視するポイント」および「実施している不正アクセス対策」について整理しています。


【調査データ】企業ネットワーク及び関連システムに関する調査 -全国の情シス1114名に聞きました- | ネットアテスト

本記事では、インターネット調査から見えてきた状況や課題などを分析・整理し、レポートとして広く公開するものです。企業ネットワークの企画・導入・運用をされている情報システム部門の担当者様、お客様にITシステムを提案されているインテグレーター様の日々の活動の一助となりましたら幸いです。

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企業における無線LANの運用状況

アンケート設問 

イントラネット(無線LAN)」の運用状況として最も近いものを選びください。
  • 全社的に運用中
  • 多くの部署・拠点で運用中
  • 一部の部署・拠点で運用中
  • 業務利用を目指して試験運用中
  • 運用していない、または近日中に廃止予定 
  •  把握していない・分からない  (*集計結果から除外)

運用状況

無線LAN環境を   を運用中の会社の割合は、企業規模(従業員数)に関わらず高い傾向にあります。

【従業員50名以上200名未満】の企業では「全社的に運用中」と「多くの部署・拠点で運用中」を合わせた割合が69%、【従業員数200人以上1,000人未満】で78%、【従業員1,000人以上5,000人未満】では76%、今回の調査で最も大きな規模区分の 【従業員数5,000人以上】の企業で83%です。

無線LANの環境が、企業ネットワークインフラとして広く普及したことが分かります。

1年以内で導入・更改・拡張計画を考えている割合

アンケート設問 

「イントラネット(無線LAN)」の新規導入・更改・拡張の予定について最も近いものを選びください。(1年以内)
  • 新規導入を予定している
  • 更改を予定している
  • 拡張を予定している
  • 更改・拡張の予定はない
  • 運用していない、または近日中に廃止予定 
  • 現在導入しておらず、新規導入の予定もない
  • 把握していない・分からない  (*集計結果から除外)

新規導入・更改・拡張の予定

無線LAN環境 の新規導入・更改・拡張を検討している企業の割合は、企業規模(従業員数)が大きになるにつれて高まる傾向があります。

【従業員50名以上200名未満】の企業では「全社的に運用中」と「多くの部署・拠点で運用中」を合わせた割合が27%、【従業員数200人以上1,000人未満】で41%、【従業員1,000人以上5,000人未満】では52%、今回の調査で最も大きな規模区分の 【従業員数5,000人以上】の企業で53%です。

定期的なネットワーク更改に加え、多くの企業に魅力的な新規格「Wi-Fi 6」に対応したアクセスポイントへのリプレイスが進んでいます。

無線LANを検討する際に重視すること

アンケート設問

「イントラネット(無線LAN)」を検討・導入する際に重視する要素を全てお答えください。また、その中でも最も重視するものを1つお選びください。
  • 通信の速度 (スループット)
  • 通信の安定性 (速度低下が起きない)
  • セキュリティ(不正アクセス対策など)
  • 利用者の使いやすさ(利便性)
  • システム面での信頼性や耐障害性
  • システム導入の容易さ
  • システム運用の容易さ
  • システムの導入費用(イニシャルコスト)
  • システムの運用費用(ランニングコスト)
  • 環境の変化に対応できる柔軟性・拡張性
  • 製品・ソリューションの導入実績
  • 開発メーカーの実績(企業の規模や知名度)
  • 提案インテグレーターの過去の提案実績
  • 製品・サービス・企業の評判・口コミ
  • その他

導入・検討する際に重視する要素(全て)

無線LANの企画・導入時に重視する機能として「セキュリティ(不正アクセス対策など)」が64.4%と最も多く、「通信の安定性 (速度低下が起きない)」(60.1%)、「通信の速度 (スループット)」(52.9%)と続きます。

企業における重要なインフラとなった無線においては、安全でいつでも快適な通信環境を提供の提供を強く求められています。

導入・検討する際に最も重視する要素(1つ)

様々なポイントがあるならで、もっとも重視なものを「1つ」選んでいただきました。

重視するポイントのTOP3は変わりませんが、他を大きく引き離して「セキュリティ」が32.0%を集めました。

無線LANを安全に利用するために

アンケート設問

「イントラネット(無線LAN)」で実施している不正アクセス対策を全てお答えください。また、その中で対策の中心となっているものを1つお選びください。 
  • SSIDの隠蔽
  • MACアドレスフィルタリング
  • パスフレーズ/事前共有鍵(PSK:パーソナル方式)
  • ID/パスワード(EAP:エンタープライズ方式)
  • 電子証明書(EPA:エンタープライズ方式)
  • Web認証(キャプティブポータルなど)
  • 不正端末検知システム(検疫ネットワークなど)
  • 接続元のIPアドレス制限
  • その他
  • セキュリティ対策はしていない

実施している不正アクセス対策(全て)

無線LAN環境を運用する際に最も注意を払うべきは不正アクセスです。

その対策方法として、もっとも利用されている方式は「ID/PASSWORD」でした。無線アクセスポイントと認証サーバー(RADIUS)を連携させて、不正アクセスをシャットアウトします。

「SSIDの隠蔽」や「MACアドレスフィルタリング」といった、家庭向けの無線LAN環境で利用されている方式も、それぞれ42.1%44.4%利用されていることが分かりました。

一般に、「EAP:エンタープライズ方式 」を採用しない無線LAN環境では、「PSK:パーソナル方式 」が用いられます。今回の調査では29.2%にとどまっていますが、これは【無線LANを接続する際に必要な設定】と捉えられ、不正アクセス対策として認識されなかった可能性があります。

中心となっている不正アクセス対策(1つ)

様々な不正アクセス対策があるならで、もっとも対策の中心になっているものを「1つ」選んでいただきました。

「ID/パスワード(EAP:エンタープライズ方式)」と「MACアドレスフィルタリング」に続いて、近年、安全性と利便性を両立できる方式として採用の進む「電子証明書(EPA:エンタープライズ方式)が、13.3%でランクインしています。

調査データの引用について

  • 本サイトに掲載している調査結果・図版は、出典元として「ネットアテスト(https://www.netattest.com)」を明記いただくことで引用できます。

  • ご利用に際してのご連絡は、事前・事後ともに不要です。

  • 今後のビジネスの検討や、ウェブ記事・プレゼンテーション・企画書内で示す補足データとして是非ご活用ください。

記事を書いた人

ソリトンシステムズ・マーケティングチーム