【ネットワーク実態調査2023】有線LANの利用状況と選定のポイント
ここからは、各種ネットワーク技術の利用状況と選定のポイントについてのアンケート結果について解説します。まずは、有線LANの利用状況と選定のポイントからです。
有線LANは規模を問わず6~7割の企業で利用されている
有線LANの利用状況を企業規模ごとに分けて集計しました。「全社的に利用」の割合は「5,000人以上」(69.1%)、「1,000人以上5,000人未満」(70.3%)、「200人以上1,000人未満」(65.8%)、「50人以上200人未満」(64.4%)となり、企業規模を問わず6~7割の企業で利用されていることがわかります。
今後の導入計画については、「導入・拡張を決定している」「導入・拡張に向けて検討中」を合計した割合が「5,000人以上」(30.1%)、「1,000人以上5,000人未満」(25.4%)、「200人以上1,000人未満」(18.2%)、「50人以上200人未満」(16.2%)となり、企業規模が大きいほど高い割合となりました。
有線LANはほとんどの企業で既に利用されているため、導入計画の割合はあまり高くありませんが、このようなネットワーク設備類は5~7年周期で更改されることもあり、企業規模が大きいほど更改のために導入・拡張を検討していると考えられます。
選定のポイントは「通信速度」と「セキュリティの高さ」
「有線LANの【導入・更改を検討する際に重視する点】」に関するアンケート(複数回答)では、「通信速度が速く、快適に利用できる」(68.2%)が最も多い回答となり、次いで「通信品質が一定で、安定して利用できる」(62.3%)、「セキュリティが高く、安全に利用できる」(62.0%)、「障害が少なく、信頼性が高い」(55.9%)となっています。業務の基盤であるため、通信速度や品質はもちろんのこと、セキュリティ性も重要視されていることがわかるでしょう。
また、同様の質問に対して単一回答を求めたところ、最も多い回答は「セキュリティが高く、安全に利用できる」(26.4%)に変わっています。その後は「通信速度が速く、快適に利用できる」(21.1%)と続いていますが、やはり多くの情報システム部門ではネットワークセキュリティに対して高いセキュリティ意識を持っていることがわかる結果となりました。
採用している認証方式は「ID/パスワード認証」が3割強
「有線LANへのアクセス時に採用している【認証方式】」については、「ID/パスワード認証」(34.3%)が最も多く、次いで「電子証明書による認証」(17.5%)、「MACアドレス認証」(14.4%)となりました。
ID/パスワード認証は、漏えいリスクが高いことや管理が難しいことから、いまやセキュリティとして安全性が高いとは言い切れなくなっていますが、未だ多くの企業で利用されていることがうかがえます。
調査データの引用について
・本サイトに掲載している調査結果・図版は、出典元として「ネットアテスト(https://www.netattest.com)」を明記いただくことで引用できます。
・ご利用に際してのご連絡は、事前・事後ともに不要です。
・今後のビジネスの検討や、ウェブ記事・プレゼンテーション・企画書内で示す補足データとして是非ご活用ください。
Pickup ピックアップ
-
インタビュー
「切れない」VPNに認証の側面から安心をプラス|Absolute Secure Access ✕ Soliton OneGat...
-
イベント報告
【ウェビナー】知っておきたい「医療ガイドライン第6.0版」のポイントと、求められるセキュリティ対策とは?|アクシオ×ソリトンシ...
-
インタビュー
フルマネージドの連携ソリューションで快適かつ安全な無線環境を負荷なく実現|Hypersonix × Soliton OneGa...
-
インタビュー
「まずは認証から」現場の課題に寄り添い、実現可能なゼロトラストセキュリティソリューションを提案|萩原テクノソリューションズ×ソ...
-
インタビュー
新たな脅威への対応まで『任せられる』。「Prisma SASE」で、組織のセキュリティ対策をシンプルに強化|パロアルトネットワ...