【検証報告】Hewlett Packard Enterprise AP-505 無線アクセスポイント/ Aruba 7005 (RW) と NetAttest EPS の認証連携を確認しました
ソリトンシステムズのオールインワン認証アプライアンス「NetAttest EPS」と、ヒューレットパッカード・エンタープライズ社製 無線コントローラ 「Aruba 7005 (RW)(無線LANコントローラー)」「AP-505(無線LANアクセスポイント)」 を連携させ、エンタープライズ方式による認証が可能かを確認しました。
無線接続クライアントは、Windows、macOS、iOS、Android OS 搭載端末で、確認した認証方式はパスワード方式(EPS-PEAP)及び、電子証明書認証方式(EAP-TLS)です。
確認した環境
ネットワーク図
動作を確認した環境は下図の通りです。
認証サーバー、無線LAN機器、DHCPサーバー、同じL2スイッチ配下に接続しています。
機器の情報
各機器の製品名・バージョン、及びメーカーは下表のとおりです。
役割 | 製品名 | バージョン | メーカー |
無線アクセスポイント | AP-505 | 8.6.0.18 | Hewlett Packard Enterprise |
無線LANコントローラー | Aruba 7005 (RW) | 8.6.0.18 | Hewlett Packard Enterprise |
RADIUS/CAサーバー | NetAttest EPS (EPS-SX15A-A) | 5.0.4 | ソリトンシステムズ |
DHCPサーバー | NetAttest D3 (D3-SX15-A) | 5.2.10 | ソリトンシステムズ |
無線クライアント | Lenovo L390 | Windows 10 64bit | Lenovo |
無線クライアント | MacBook Pro | 12.5.1(macOS Monterey) | Apple |
無線クライアント | iPhone SE (2nd generation) | iOS 15.6.1 | Apple |
無線クライアント | Pixel 5 | Android 13 |
連携するための設定
無線機器と認証サーバーの連携検証に際して、エンタープライズ方式での認証・接続の有効化(無線機器側)、問合せ先の認証サーバーを指定(無線機器側)、RADIUSクライアントとして無線機器を指定(認証サーバー側)を行いました。
無線機器での設定
AP-505(無線アクセスポイント)と、Aruba 7005(RW)(無線LANコントローラー)それぞれにに接続し、各種の初期設定を行います。
コントローラーのWeb管理画面にアクセスし、「Mobility Controller」-「Configuration」-「WLANs」と進み、無線LANの設定していきます。
セキュリティ設定で、「Key management」の方式として「WPA2-Enterprise」を選択します。
「Auth servers」では RADIUSサーバーとして、NetAttest EPS の IPアドレスを指定します。
認証サーバーの設定
認証サーバー(NetAttest EPS)に、認証要求を発信してくる無線機器を登録します。
サービス管理画面の「管理」メニューにて「RADIUS認証」でフィルタリングし、「NAS/RADIUSクライアント」を選択します。表示された画面で「新規登録」ボタンを選択し、RADIUSクライアントの登録を行います。
無線機器のIPアドレスや、シークレット(Shared Secret、共有シークレット)などを指定します。
確認した結果
無線クライアントとして用意した各OSについて、全て問題なく認証に成功しました。
EAP-PEAP | EAP-TLS | ||
Windows | 10 64bit | 〇 | 〇 |
macOS | 12.5.1 | 〇 | 〇 |
iOS | 15.6.1 | 〇 | 〇 |
Android | 13 | 〇 | 〇 |
無線機器側のログ
Aruba 7005 (RW)のRADIUS認証ログは、初期設定では表示されない設定になっています。そのため表示の設定を行います。事前に「Mobility Controller」-「Configuration」-「System」-「Logging」-「Logging Levels」と進み、ログ表示レベルの設定を行いました。
設定後、「Mobility Controller」-「Diagnostics」-「Logs」-「Process Logs」でRADIUS認証のログを確認します。
EAP-TLS 認証の成功ログ
問題なく無線LANに接続されていることが確認できます。
EPA-PEAP認証の成功ログ
問題なく無線LANに接続されていることが確認できます。
認証サーバー側のログ
NetAttest EPSのRADIUS認証ログを、サービス管理画面の「管理」メニューにて「ログ」でフィルタリング、「RADIUS認証ログ」を選択し確認します。
EAP-TLS認証の成功ログ
問題なく認証に成功していることが確認できます。
EAP-PEAPの認証成功ログ
問題なく認証に成功していることが確認できます。
まとめ
ソリトンシステムズのオールインワン認証アプライアンス「NetAttest EPS」と、ヒューレットパッカード・エンタープライズ社製 無線コントローラ 「Aruba 7005 (RW)(無線LANコントローラー)」「AP-505(無線LANアクセスポイント)」 を連携させ、エンタープライズ方式による認証が可能であることを確認しました。
今回の連携検証は、最もシンプルな構成で行っています。
企業ネットワークへの導入を検討するにあたっては、無線アクセスポイントの各種機能の評価も必要になります。より実環境に近い構成での確認をお奨めします。
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