イベント報告

【対面イベント】「Interop Tokyo 2023」への出展でソリトンがお伝えしたゼロトラスト対策の“第一歩”

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最新のICTとそのソリューションを体感できる、インターネットテクノロジーの展示会「Interop Tokyo」。1994年の日本初開催以来、毎年国内外から数百の企業・団体が参加し、技術動向とビジネス活用のトレンドを発信しています。

ソリトンシステムズ(以下、ソリトン)は、30回目の開催となる「Interop Tokyo 2023」に出展。認証セキュリティや映像配信サービスなど、全10種類のソリューションをご紹介しました。

本記事では、イベントの概要やソリトンの展示内容、当日の様子をお届け。コロナ禍により、実施が難しかった対面イベントならではの手応えを感じることができました。

お客様が“今”抱える課題にあわせたソリトンのブースづくり

国内最大規模のインターネットテクノロジーの展示会「Interop Tokyo 2023」において、ITセキュリティ事業部は、2つのテーマに合わせた4つのソリューションの展示を行いました。

【展示した2つのテーマと4つのソリューション】

  1. 認証セキュリティ
    →『Soliton OneGate』を活用してデジタル証明書による多要素認証(Multi-Factor Authentication:MFA)でクラウド上の情報資産を守り、『SmartOn ID』を活用してICカードや生体情報を使用した多要素認証で端末を守る。
     
  2. ゼロトラストセキュリティ
    →『Soliton OneGate』を活用して多要素認証でなりすましを防ぎ、『Soliton SecureBrowser』によるインターネット分離で端末にデータを残さず、『FileZen S』で分離環境下でも安全かつ手軽にファイルの受け渡しを行う。

セキュアなIT環境づくりを行うにあたり、単一のソリューションのみで課題を解決することは容易ではありません。そこで今回は「認証セキュリティ」「ゼロトラストセキュリティ」の2つのテーマを掲げ、お客様の各セキュリティ課題を解決するソリューション製品・サービスの繋がりを表現しようと試みました。


イベント当日のブースの様子

また、今年度は社会情勢の変化にあわせた展示を行った点も工夫したポイントの一つ。昨年度は新型コロナウイルスの感染拡大が続いていたため、「テレワークを実施するためのセキュリティ」というコンセプトでソリューションの展示を行っていました。

対して、新型コロナウイルスが収束しつつある今年度は、テレワークよりも「ハイブリッドワークを実施するためのセキュリティ」というコンセプトで展示を実施。お客様が今抱えている課題やご要望に応えたソリューションをご紹介できるように工夫をしました。

ソリトンブースのこだわりについて、プロダクトマーケティング部 小川あさぎは次のように説明します。

“製品ベースでのご紹介は、どうしてもお客様にとって「メーカーの押し売り」のようになってしまいやすいものです。そのため、今回のようにテーマに沿ったご紹介をすることで、多様な製品を展開するソリトンシステムズならではの強みを活かしつつ、お客様に自分ごととして受け取っていただけるような展示を心掛けました。実際、ソリトンブースを訪れてくださったお客様の6〜7割がITセキュリティ事業部の展示に足を運んでくださったので、「認証セキュリティ」、「ゼロトラストセキュリティ」という2つのテーマの重要性を多くの方にアピールできたのではないかと思います。”

DXの急速な拡大によって重要度が増しているセキュリティ対策の実施の第一歩をサポート。

建設業界における「2024年問題」や自治体、医療・金融業界におけるガイドライン改訂などを背景に、これまで以上に多様な業界の企業にとってDX(デジタルトランスフォーメーション)推進やセキュリティ対策の必要性が高まっています。

このようなビジネスを取り巻く環境の変化が急速に起こっていること、さらに業務で忙しく十分な情報収集が難しいことなどから、イベント当日は「そもそもゼロトラストとは何か」「何から取り組めば良いか分からない」とお悩みのお客様が多くいらっしゃいました。なかでも多忙な医療、金融業界などのお客様からは、「時間がない中で何から手をつけていいか分からず、対策が進んでいない」という声が聞かれました。

ゼロトラストセキュリティで守るべき領域は広く、短時間で実現することは困難です。そこでソリトンは「認証・データ保護・可視化(※)」の強化からスタートし、段階的に境界型防御から脱していくことをおすすめしました。

(※「可視化」について:本イベントでの展示ソリューションの他に、業務環境における「誰が・いつ・何を」を見える化し、働き方や環境の見直しをサポートする『Info Trace360』をご提供しております。)

これにより、IT部門が社内外のネットワークにおいて考慮すべきことが増え、「限られたリソースの中では、全体最適に向けた取り組みに十分な体制が築けず、対策が部分的になってしまう」という課題が浮き彫りに。また、「全体像を明確にできておらず、予算管理やステークホルダーとの連携が上手くいかない」などの課題を抱える企業も多く見受けられるのが現状です。

特に、アプリケーションやデバイスの入口である「認証」はとても重要な要素です。昨今では、通信傍受によって盗み出したID・パスワードを用いて社内ネットワークやデバイスにログインされるインシデントも発生しています。単一の方法のみを用いた認証では強度が不十分なため、ソリトンとしては複数の方法を用いる「多要素認証」を採用することを強く推奨しています。

ソリトンは、偽造が難しい“デジタル証明書”による認証ができる「Soliton OneGate」や、精度の高い顔認証を備えた「SmartOn ID」など、セキュアな認証ソリューションに強みがあります。イベント当日は、多くのお客様にこれらの認証ソリューションの機能や動作を映したデモ画面に興味をお持ちいただくことができました。

しかし、強度の高い方法を組み合わせた多要素認証は効果的ですが、現場によっては「照度が低く、顔認証が使いにくい」、「手袋を着用するため指紋認証ができない」ということも。よって、認証方法を検討する際は、セキュリティの強度と業務の利便性のバランスを考える必要があります。

また、「Interop Tokyo 2023」において、『Soliton SecureBrowser II Windows版』が「Best of Show Award」のセキュリティ(情報漏洩対策)部門で審査員特別賞を受賞しました。本ソリューションは、ゼロトラストセキュリティで最初に対策すべき要素の一つである「データ保護」を担うソリューションです。

この受賞を機に本ソリューションを知っていただくことで、より多くのお客様のセキュリティ対策の強化に貢献できるのではないかと考えています。




“セキュリティのソリトン”として、お客様の課題解決に貢献。Interop Tokyo 2023への出展を振り返って

ゼロトラストは「トレンドとして気になっている」という認知のフェーズから、「実際に取り組まなければいけない」という実践のフェーズへ移行しつつあります。実際、今回の出展では「セキュリティ対策は何をすべきか」に注目されているお客様が多い印象を受けました。また、ハイブリッドワークの普及やDXによる新しいシステムの導入などによって働く場所や情報の保管場所が多様化し、インシデントの被害も増えている中、セキュリティ対策を実施する重要性は日に日に高まっています。

特に、ゼロトラストが実践フェーズにある今日においては、先ほど強調させていただいた通り、さまざまな要素を考え段階的に対策を行っていくことが重要です。

ソリトンとしては、今後もデバイスや各クラウドサービスの “入口” 部分にあたり、対策の基本となる「認証」から強化に取り組むべきことを提唱し、質の高いソリューションでその対策をサポートしていければと考えております。

最後に、Interop Tokyo2023への出展を小川は次のように締めくくります。

“ソリトンシステムズは、多様なソリューションを展開するメーカーならではのカバー力で、段階的なゼロトラストセキュリティへの移行をお手伝いさせていただくことが可能です。当社であれば、一番の強みである「認証」を中心に、ゼロトラストセキュリティの第一歩として対策が必要な領域をカバーできます。「何から取り組むべきか」「具体的にどのようなソリューションを選ぶべきか」お悩みの場合は、ぜひ一度お声がけください。”

今後も各イベントに出展予定です!

これからも「セキュリティのソリトン」として弊社事業や製品の魅力をアピールできるよう、各イベントへ出展してまいります。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

ソリトンの 出展情報はこちらからご確認いただけます。


取材日:2023年6月28日
株式会社ソリトンシステムズ


記事を書いた人

ソリトンシステムズ・セールスチーム