【対面イベント】NEW EDUCATION EXPO 2023|教育現場が「より教育に集中できる環境」の実現を目指して
デジタル教科書やeラーニングシステムの導入など、教育の分野でも急速に進んでいるDX(デジタルトランスフォーメーション)。子どもの個人情報を守る観点からも安全なネットワーク環境は必要不可欠で、教育現場はより強固なセキュリティ対策の対応に迫られています。また、文部科学省が発表する『教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン』の改訂により、ゼロトラストやフルクラウド化の実現の必要性も高まっています。
ネットワーク認証をサポートするNetAttestシリーズを中心とした、ITセキュリティ製品を数多く提供している株式会社ソリトンシステムズ(以下、ソリトン)は、2023年6月1日〜3日(東京会場)および9日〜10日(大阪会場)に開催された、教育関係者向けのセミナー&展示会イベント「NEW EDUCATION EXPO 2023」に出展。注目を集めているゼロトラストに求められる認証製品を展示しました。
この記事では、同イベントの概要からイベント当日のソリトンブースの様子、さらに教育現場のセキュリティ対策の現状について、ご紹介します。
最新の教育ソリューションの展示や情報交換を通じて、”未来の教育”を考える
「NEW EDUCATION EXPO 2023」は教育関係者に向け、ICT機器やeラーニングシステムなどに関するソリューションを展示し、これからの教育のあり方やそれに必要な環境など“未来の教育”を考えるというコンセプトで開催されたイベントです。
昨年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からハイブリッド開催となりましたが、2023年は全面対面開催となり大盛況のうちに閉幕しました。小中高・大学の教員や、教育委員会の関係者などが多数来場されたというイベント当日の雰囲気について、ソリトンシステムズ 大阪営業所の神明 宙はこう語ります。
“イベントを主催いただいた株式会社内田洋行様がSIerということもあり、他の展示会と比べてエンドユーザーの方が多く来場されていらっしゃいました。当日は、出展企業と来場者の方との間で積極的な情報交換が行われており、非常に活気あふれる展示会でした。”
ソリトンは教育現場で求められる強固なセキュリティ対策ソリューションを展示
今回のイベントでソリトンは、教育現場で対応・対策が求められている「ゼロトラスト」の要である2つの認証製品をブースに展示しました。
多要素認証(MFA)によるPC利用時の認証強化に加え、USBメモリの利用やデータへのアクセスなどに対する制御まで、トータルに実現するPCセキュリティシステム。パスワード管理の手間を省きつつ、PCやWebサービスの不正利用を防止できる。
デジタル証明書による多要素認証(MFA)で、クラウドに点在する企業の情報資産を不正アクセスから守るID認証サービス。ネットワークからクラウドサービスまで、必要な認証を簡単に一元管理できる。
そもそも教育現場でゼロトラストが注目されている背景は、2022年3月に改訂された文部科学省発表の『教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン』内で「ネットワーク分離による対策」「アクセス制御による対策」について、より明確に記述されゼロトラストによるセキュリティ対策の強化が求められたことにあります。
また、2019年に文部科学省が発表した「GIGAスクール構想*」が実施フェーズに突入。児童や生徒が校外に端末を持ち出す機会が増えているため、ユーザー認証の強化や経路の暗号化といったセキュリティ対策の需要が高まっているのです。
※1人1台端末環境を整え、子供たち一人ひとりに個別最適化された創造性を育む教育 ICT 環境を実現しようとする5か年計画。2021年4月を「GIGAスクール元年」とし、本格運用がスタートした。
そのため、イベントのパネルでは大きくゼロトラストを打ち出すことに加え、ゼロトラストの具体的な実現方法について知りたいという現場担当者に向け、必要な取り組みや実現までの流れについて、丁寧に説明を行いました。
ますます拡大する方針と現場のギャップ。業界担当者が抱える“根深い悩み”とは
文部科学省のガイドラインではゼロトラストが求められている一方、中小規模の団体では担当者が1名しかいないケースも多く、セキュリティ対策の情報収集や予算獲得に向けた計画の作成などが追いついていない現状もあります。また、現場担当者と話をする中で、「文部科学省の方針と現場のギャップを感じる」と神明は言います。
“例えばガイドラインでは「フルクラウド化の実現」が明記されていますが、現場ではいきなり全てをクラウド化させるのは難しいため、分離環境やオンプレミス環境と一部クラウド環境のハイブリット構成を目指す傾向があります。このように教育委員会の方針と現場にはまだ乖離があるため、ソリトンとしても今後の方針に関する情報提供や必要性の訴求が重要だと感じています。”
ソリトンの展示ブースを訪れた来場者の様子
ソリトンの展示ブースには、幅広い教育現場の方々が訪れてくださいました。今年度の特徴として、教育現場と関わりの深い別業界でもゼロトラストが進んできたこともあり、ゼロトラストやクラウド移行に関する具体的な相談やお悩みを多く伺うことができました。
当日、特に注目を集めた多要素認証ソリューション『SmartOn ID』に対する来場者の反応について、神明は次のように話します。
“実際にデモ画面を見ていただいた来場者の方は、SmartOn IDを利用して行う生体情報や物理トークンなどを組み合わせた認証の精度の高さや認証スピードの速さに驚いている方が多かった印象です。現在、教育現場で活用しているデバイスは、ID・パスワードのみで認証しているケースも多く、今回の展示で多要素認証の導入意欲を高められたのではないかと感じました。”
また、『Soliton OneGate』については「デジタル証明書の優位性」や「端末1台運用・フルクラウド前提の構成の再現性」などについて質問をいただくことが多くありました。今後もこういったセキュリティ対策の基礎的な情報提供も継続して力を入れていけたらと考えています。
ソリューションの力で、教育に集中できる環境の実現へ。NEW EDUCATION EXPO 2023への出展を振り返って
「NEW EDUCATION EXPO 2023」はエンドユーザーが多く参加され、たくさんのお客様からそれぞれ違ったお悩みやご要望を直接伺うことができ、とても手応えのある展示会となりました。
イベントで来場者の方々と話をしたことを受け、神明は教育現場の現状について次のように語ります。
“教育現場の方もDXに伴い、デジタル教科書の導入やオンライン授業への対応など、やらなくてはならない業務が多いため、セキュリティ面にまでなかなか手が回っていないのが現状だという話を多く伺いました。やはり教育現場の担当者の方にとって、最も注力すべき業務は「教育」ですから、私たちがセキュリティ対策の進め方をサポートすることで、少しでも現場の方の負担を軽減できるようにしていきたいですね。”
ソリトンは、教育現場の方々がより子どもたちへの教育に注力できるよう、現場の負荷を抑えながら強固なセキュリティ対策を実施できるよう、今後も手助けを続けていきます。
最後に、教育現場においてソリトンが提供できる価値について、神明は以下のようにまとめます。
“教育業界にも海外開発製品が入ってきていますが、日本ユーザーからの要望は母数が小さいので反映されないことも珍しくありません。ですが、国産メーカーのソリトンであれば、文部科学省のガイドラインや方針、現場の声などを反映したソリューションで日本特有の悩みを解決しやすいことに加え、国内での豊富な実績とノウハウがあるので、セキュリティ面でお悩みがある担当者の方は、ぜひ一度お声がけいただければと思います。またソリトンは中小規模のお客様とのお取引も多いため、セキュリティ専任ではない担当者様もしっかりとサポートさせていただきます。小さなことでも、お気軽にご相談ください。”
今後も各イベントに出展予定です!
今後も全国各地で開催されるイベントに出展予定です。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
ソリトンの 出展情報はこちらからご確認いただけます。
取材日:2023年7月12日
株式会社ソリトンシステムズ
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