【対面イベント】「Security Days」講演レポート#4「今更聞けない DX戦略のテレワークにおける真の課題とは?」

ネットワークに潜む攻撃者は、機密情報を抱える企業にとって大きな脅威の一つです。攻撃者は企業のセキュリティ環境に合わせて攻撃手段を変化させるため、企業側も強固な対策を実施することが求められます。
ソリトンシステムズは、最新のセキュリティ動向や当社製品の魅力をもっと多くの企業担当者様に知っていただくため、2023年3月7〜10日にJPタワーホール&カンファレンスで開催されたサイバーセキュリティ専門の対面イベント「Security Days Spring 2023」に参加。最新の脅威動向やセキュリティ対策、そして当社製品について、全4セッションの講演を行いました。
今回の記事では、イベント4日目に実施した講演「今更聞けない DX戦略のテレワークにおける真の課題とは?」について、概要とポイントをご紹介します。
情報システム部門が抱えるIT人材不足の課題
多昨今、デジタル技術を活用して業務プロセスや製品・サービスの向上、さらにビジネスモデルを変革し優位性を獲得していこうという、DX(デジタルトランスフォーメーション)への注目が急速に高まってきました。
企業がIT投資によって解決したい経営課題としても「業務プロセスの効率化」や「迅速な業務把握、情報把握」「働き方改革(テレワーク、ペーパーレス化など)」など、DXに関するものが上位に挙げられていることからも、注目度の高さがわかります。
(参照:一般社団法人 日本情報システム・ユーザー協会「企業IT動向調査報告書 2022ユーザー企業のIT投資・活用の最新動向(2021年度調査)」, 2022年)
一方、ソリトンシステムズが情報システム部門担当者1,000名以上に対して行った調査では、情報システム部門が抱える課題として「新たなシステムの導入(企画)やシステムの維持管理における人員・人材不足」との回答が多いという結果に。DXを推進する必要性を感じながらも、デジタル技術の活用に思うように工数をかけられていない企業が多いことが伺えます。
今後も少子高齢化の影響によって人材不足の問題は継続していくと予想されるため、課題解決に向けてアプローチを行う必要性はより高まっていくでしょう。
“コロナ対策”から“生産性向上に向けた戦略”へ。DX時代で変化するテレワークの役割
人材不足の解決に向けた有効な手段の一つとして、テレワークが挙げられます。
理由としては、人材不足の解消に必要な要素として「人材の確保」「一人あたりの生産性向上」「業務のデジタル化」などが挙げられますが、テレワークがこれらと密接に関わっているためです。
人材の確保
今後目指す働き方についての調査で、テレワークとオフィス出社を組み合わせる「ハイブリッドワーク」を志向する方が80%を超えるという結果も。テレワークができる環境が整備されていることは、求職者にとって一つの魅力となり得ます。
(参照:日本の人事部「人事白書2022」)
一人あたりの生産性向上
「対面で会議をしたい時はオフィスに出社する」「集中したい時は自宅で」など、社員個人の仕事の進め方や業務内容に合わせて働く場所も選択できるように。一人ひとりに合った働き方を選択できるようになることで、各人の生産性を高めることにもつながります。
業務のデジタル化
テレワークを行うにあたっては、業務やコミュニケーション、情報の取り扱いのデジタル化が必須に。テレワークを推進することは、同時にデジタル化を進めることにもつながります。
新型コロナウイルスの感染拡大期では「人との接触を避けながら働く」ために行われていたテレワークですが、これからは「業務効率化を図り、企業をより良くする」ための手段としての役割を担うようになっていくと考えられます。
こうした流れを受けて各企業がテレワーク環境を整備していく中、注目は「オフィスさながらの利便性」や「費用対効果」に集まりやすい傾向にありますが……もう一つの重要な要素である「セキュリティ」を無視することはできません。
VPNシステムなどを利用してテレワークを推進する企業が多くなっていますが、VPNを経由して操作した情報は端末側に残ってしまうため、端末を持ち歩く必要のあるハイブリッドワークでは、特に情報漏えいのリスクが高くなってしまいます。さらに、VPNをはじめとしたリモートアクセスの脆弱性を突くサイバー攻撃も増えています。
企業の重要な情報を守るためにも、PCの紛失などに伴う莫大な責任から社員を守るためにも、強固なセキュリティと利便性、費用対効果のバランスの取れたテレワーク環境を構築することが求められるでしょう。
テレワークでも社内と同等のセキュリティレベルを確保するソリトンのソリューション
ソリトンシステムズでは、強固なセキュリティ・利便性・費用対効果のバランスがとれた3つのリモートアクセス方式「リモートデスクトップ方式」「セキュアコンテナ方式」「セキュアブラウザ方式」に対応するソリューションをご提供しています。
- 「Soliton SecureDesktop」
リモートデスクトップ方式。ユーザーはオフィスにある端末を遠隔地から操作するため、手元の端末には業務で使用したデータが残りません。 - 「Soliton WrappingBox」
セキュアコンテナ方式。Soliton WrappingBoxを起動するとPC内に保護領域が作られ、ユーザーはその領域の中でのみ業務ファイルの編集ができます。Soliton WrappingBoxを閉じるとデータは自動的に消去され、情報漏えいを防ぎます。 - 「Soliton SecureBrowser」
セキュアブラウザ方式。VPN機能内蔵のため、ユーザーはVPNがなくても、社外からWebシステムなどに安全にアクセスできます。
例えば、「オフィス環境をそのまま維持・利用したい」という場合はリモートデスクトップ方式、「ハイブリットワークが中心で、どこでも同じ環境で作業できることが大切」であればセキュアコンテナ方式……というように、業務環境や要件によって適する方式は異なります。
まずは、テレワークやDXの推進にあたって重要度の高い要件を整理し、そこに必要なセキュリティを検討されることをおすすめします。
自身の講演について、ソリトンシステムズ ITセキュリティ事業部 小川 あさぎは最後にこう振り返ります。
“新型コロナウイルス感染拡大に伴う「業務を継続させるため」の緊急対応としてのテレワーク推進が落ち着きを見せ、「働き方改革やDXを推進する」という文脈での推進へと移り変わってきた昨今。そのようなタイミングだからこそ、地に足をつけて、コストや使い勝手、セキュリティの観点からテレワーク環境を改めて考えるべきではないでしょうか。
お客様によってコスト・使い勝手・セキュリティのどれを重要視するかは異なるので、社内でバランスを検討した上で、製品の導入を進めていただけたらと思っています。本講演がその見直しや再整備を進められる際の参考になれば幸いです。”
今後も各イベントに出展予定です
今後も東京で開催されるイベントはもちろん、全国で開催されるイベントにも出展予定です。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
ソリトンの 出展情報はこちらからご確認いただけます。
取材日:2023年3月10日
株式会社ソリトンシステムズ
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